黙考

寂しいという気持ちを押し退ける術を、わたしは未だ知らない。どうしようもなく寂しさが募った時、それを避ける術がわからなくて、もろに受け止めてしまう。
社会人なんだから、忙しいのは当たり前なんだ。一生懸命仕事をしているのだから、応援するんだ。わたしだっていっしょに頑張るんだ。心配なんかさせないんだ。
でもともすると寂しいという気持ちに突然襲われて。押し退けることも避けることもできずに、ひとり抱えこんで、苦しくて。
悪いほうへ悪いほうへ妄想を走らせて。有り得ないことまで考え始めて。あまりにも最低な自分に嫌気が差して落ち込んで。自分が彼に釣り合わない気がしてきてますます落ち込んで。

でもここはわたしの責任。自分でなんとかしない限り一生弱虫のまま。泣き虫のまま。
寂しさに負けてはいけない。恐怖に負けてはいけない。今は静かに心の声に耳を傾けて。

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